前回取り扱っていたKinyari Estateが売り切れのため、入れ替えとなったMitondo Coffee Factory。Kinyari Estateと同じ地域Kirinyagaにあるウォッシングステーションです。農協に小規模生産者が収穫したチェリーを持ち込み、Mitondo Coffee Factoryで精製処理を行っています。
味のプロファイルはKirinyaga県特有のワイルド感あふれる草原のようなフレーバーがありますが、前回のKinyari Estateにあった強めの酸味が少し丸くなった印象です。焙煎豆の香りはキャンディーのような甘さを感じます。コーヒー粉にお湯を注ぐと、生キャラメルのような濃厚な甘さが感じられます。
ケニアのコーヒーはすごく食べ物との相性が良いと感じています。チョコレートやケーキなどと合わせると、きりっとした酸味がスイーツの甘みを洗い流しますが、その時にケニアの甘さと濃厚さがふわっと出てきて至福の時間となることと思います。サンドイッチなどの食事との相性も抜群のケニア、ぜひおいしいサンドイッチを作って一緒に味わっていただきたいです。
ケニアの豆は女性に人気があります。酸味も強いはずなのですが、女性を惹きつけるなにか特別な香りやフレーバーがあるのだと思います。酸味だけが突出しないように、甘みを引き出す焙煎をしていますので、すっぱいコーヒーが苦手という女性の方にもぜひ飲んでいただきたい1杯です。
ケニア Mitondo Coffee Factory, Kirinyaga, SL28他, washed, フィルターロースト 105g~
インフォメーション
甘み ★★★★☆ 酸味 ★★★★☆ ボディ ★★☆☆☆ フルーティ ★★★☆☆ フローラル ★☆☆☆☆ 生産国 ケニア
地 域 キリニャガ
農 園 複数の小規模生産者
品 種 SL 28、SL 34、バティアン、ルイル11
標 高 1,400~1,600m
生産処理 ウォッシュ、アフリカンベッド
テイスティングノート アプリコット、生キャラメル、ブラッドオレンジ、キャンディー
焙煎度 中浅煎り
推奨ブリューレシオ:1:15(1gのコーヒー粉に対して15倍のお湯で抽出)コヤナギからの一言
ケニアの浅煎りのイメージは、「強くきりっとした酸味」だと思います。僕自身今までは酸味を引き立てるような焙煎度合いにしていましたが、このコーヒーは酸味が少しまろやかなので、甘みを引き出しながら良いバランスを取れるように焙煎しています。焙煎したての時は、豆がキャンディーのような甘い香りがします。7日以上のエイジングで甘さ、酸味のバランスが取れた飲み頃の状態に持っていけるとおもいます。