こんにちは、コヤナギです!新年明けましておめでとうございます!新年1本目の記事にしては少しマニアック気味ですが、僕が使っているグラインダー、ドイツのMahlkönig社が出しているEK43Sの静電気除去棒(Contact Strip)が折れてしまったので交換することにしました。写真多めですので、さくっと読めると思います!
2020年の大みそかに起きた突然の出来事
ドリップバッグを作るためにグラインダーを使っていると、コーヒー粉に交じってこんな棒が落ちてきました。調べてみると静電気除去用の金属板が折れてしまいました。その直後、豆を挽くとものすごく周りに飛び散るようになりました。
調べたらパーツさえあれば簡単に交換可能なようです。いろいろな検索ワードを駆使して、パーツ名を見つけました。EK43 Contact Stripだそうです。日本のMahlkönig代理店メリタジャパンさんにメールで問い合わせを送ると、取扱店を通して注文するようにと教えていただきました。ちょうど取引をしている会社が取扱店だったので、連絡をしたら在庫確認をしていただき、すぐに配送手配をしてくださって今日手元に届きました。消耗品とのことなので、スペア含め3本購入しました。
まずは取り外し、取り付け方法を確認
Mahlkönig社で交換の手順を公開していました。最近は動画で解説してくれるので本当にわかりやすいです。
やってみる
手順1:
EK43Sを横に倒します。23kgあり、特にモーター部分は重いのでゆっくりと、タオルなどをひいて本体や机が傷つかないようにしましょう。
手順2:
4か所あるねじを外します。マイナスドライバーで、頭が長く太いものを使うのが良いです。頭が短いもの、細いものだとねじを痛める可能性が高いです。粉の排出部がコーヒー粉でいっぱいなのがわかります。ねじにはねじカバーとバネがついています。大事なパーツなのでなくさないようにしましょう。ねじを外すと、Contact Stripの折れたベースの部分が出てきました。
手順3:
この機会に普段開けないところをきれいにしましょう。粉を掃除機で吸い出し、湿ったタオルできれいに拭きます。グラインダーの下部には歯が2つ噛み合わさっているのが見えます。
手順4:
新しいContact Stripを、元のように取り付けます。左下のねじ部分に取り付けます。一つ注意ポイントがあり、静電気を除去するために、グラインダー本体とContact Stripが接していないといけません。グラインダー本体→Contact Strip→クッション材→ドーサー本体の順で取り付けます。写真では一番上にContact Stripが来ていてグラインダー本体に触れるように取り付けできています。ねじはねじカバーがついていて、一定以上閉まらないようになっています。4つのねじをすべて同じ締め具合で止められるので非常にナイスアイデアです。この部分はかなり動きが激しいので、すぐに緩んでしまわないように、わりと強めに締めておいた方が良いでしょう。締め終わると、コーヒー粉の排出口からContact Stripがはみ出ているのがわかります。
手順5:
排出口からはみ出たContact Stripが邪魔にならないように、外側に折り曲げて固定します。
完成:
すっかりきれいになって、また良い仕事をしてくれそうな予感がします。正面から見るとContact Stripは見えないので、この存在を知りませんでしたが、これがないと静電気で粉がいろんなところに飛び散ります。とっても大切な存在です。特に日本の冬は乾燥しているので、静電気除去は大切です。
おわりに
なにか問題が起きたとき、自分で調べても意外になんとかなるものです。簡単な英語ができると、必要な情報にアクセスできる可能性がすごく高まります。特に海外製品、海外から持ち込んだ製品の場合はメーカー保証がないので、自分でなんとかするしかありません。今回は何とかなりましたが、もっと内部のパーツが破損したら、複雑な部分が壊れたら、と思うと背筋が凍ります。そういう意味では、日本で代理店を通して購入するのは「安心とサポートを買う」と考えれば決して高くないと思います。
コヤナギ
Comments