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フィルターローストとエスプレッソロースト

コヤナギコーヒーニッポンでは、焙煎の度合いを「フィルターロースト」「エスプレッソロースト」と二段階に区別しています。フィルターローストは、フィルターコーヒー用、エスプレッソローストは、エスプレッソマシン用の焙煎となります。それでは、それぞれに適した焙煎とはどのようなものなのでしょうか。まずはフィルターコーヒーとエスプレッソの違いを簡単に説明します。


・フィルターコーヒー

紙や金属、布などのフィルターを通して抽出されたコーヒーで、基本的には(※)圧力をかけずに重力で抽出されます。喫茶店でよく見るハンドドリップや布フィルターを使ったネルドリップ、サイフォン、フレンチプレスなどなど、さらに水出しコーヒーもフィルターコーヒーに入ります。抽出時間は2分~3分、水出しコーヒーでは16~24時間とエスプレッソに比べ長いのが特徴です。英語ではSoft Brew(ソフトブリュー)やNon Pressurized Coffee(ノン・プレッシャライズドコーヒー)などとも呼ばれます。

※AeropressやDelter Pressは抽出時に圧力をかけますがフィルターコーヒーの分類とします


・エスプレッソ

手動または機械によって、圧力をかけながら短時間で抽出する濃縮されたコーヒーの液体。そのまま飲んだり、スチームした牛乳を加えてラテやフラットホワイトなどを作ることができます。


コヤナギコーヒーニッポンは、フィルターコーヒー用のフィルターローストとエスプレッソ用のエスプレッソローストは下記のように区別しています。

フィルターロースト

写真の豆はエチオピア Guji, Gelena, Geisha, Natural G1の豆の写真です。普段ご覧になっているコーヒー豆と比べるとだいぶ色が明るいかもしれません。僕はフィルターコーヒー用には、甘みを引き出し、焦げた味を出さないために、浅炒り~中浅炒りで焙煎しています。豆によっても特徴が違い引き出したい味がかわりますので、焙煎度合いは豆によって判断しています。このくらいの焙煎度合いだと、焙煎から日にちが経っても油が豆から出てくることはありません。

浅炒りだと酸味が強い、すっぱいコーヒーは嫌い、という方もいらっしゃるかもしれませんが、焙煎により甘味がちゃんと引き出されていれば酸味とのバランスが取れて驚くほどジューシーでコーヒー感のある、とってもおいしいコーヒーになります。浅炒りも一歩間違えて浅くしすぎると加熱不足になり、後味の悪さ、鈍い嫌な苦み、渋み、ピーナッツのような豆感が出てしまうので、何度もテスト焙煎をしながら最適なポイントを見つけています。僕は特に高級なコーヒー豆を扱っているので、豆が持つさまざまな風味特性を活かしたいと思っています。中炒り以降の深い焙煎を選択すると、その良い豆が持っている素晴らしい風味を殺しかねず、焙煎による苦みが強調される可能性が出てくるため、気を付けて焙煎しています。



エスプレッソロースト

エスプレッソは機械または手動で圧力をかけ一気に抽出するので、基本的には中炒り以上の焙煎度合いが必要になります。

近年スペシャルティコーヒーの世界では浅炒りのコーヒーをエスプレッソに使うトレンドがありますが、自分は牛乳やチョコレートと合わせるエスプレッソは甘くてコーヒー感(ボディ)が強く、トロっとしたがっつりエスプレッソが好きです。そのため中炒り程度の焙煎としています。浅炒りのエスプレッソはプロ用のグラインダーやコーヒーマシンが必要となります。

この写真はコロンビア Popayan, Supremoのエスプレッソロースト(左)とフィルターロースト(右)です。わずかですが左の方がこげ茶色が濃いのがわかりますでしょうか?


これまで深煎りのコーヒーをフィルターコーヒーで飲んできた方は、コヤナギコーヒーニッポンのエスプレッソブレンドから始めてみるのも良いかと思っています。

豆の選び方が分からないという方は、メールもしくは電話にてお問い合わせください!


コヤナギ

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